熱帯の乙女座

Dance Until the End

2021年4月5月-春は変化の兆しと共に

そろそろ5月が終わる。気がつけばだんだん陽気が暖かくなってきて、汗ばむ日さえある。毎日羽織っていたニットのカーディガンを着るチャンスが少なくなって、もう最近は一日中半袖でも過ごせるようになった。

andCで買ったニットカーディガン

and C という京都の古着屋のオンラインストアで昨年買ったニットカーディガン and C: https://andc102.com/

この袖口が特にお気に入りです。しばらく着られないのが寂しい。



もう最近はTシャツばかり着ている。Tシャツはあまり曲線がないシルエットが好きなのですが、ウィメンズのTシャツはパターンが体に沿うように裁断されていることが多い。なのでTシャツはもっぱらメンズを選ぶことが多くなった、長方形をそのまま被るようなシルエットだと心地がいい。自分の身体ジャストのサイズより大きい服を着るとき現れるざっくりとした服のシワって無骨なアクセサリーのようで自分に似合うなと思っている。この時に現れる布の影にも質感がのって気分が良いので、ツルッとした肌触りのTシャツよりも粗めの質感のTシャツが好き。

今はほとんど昨年の夏服を下ろして毎日着まわしていますが、追加で白と黒のリブタンクトップを買ってみました。寒がりなのであまり着ないのですが、キャミソールやタンクトップのような袖なしの服ってとても好きです。重ね着もできて便利なので買って良かったな〜というかむしろなんで今まで常備しておかなかったのかと思う。

気温と服装の変化とともに、いろいろなことが気がつかないうちに変容していった4月・5月だった。見た目で変化が分かるというよりは、裏側の歯車がガコンガコン音を立てて廻り出したような感覚が近いかもしれない。

 

・仕事について

仕事で思うように行かないことが多く燻っていた。昨年もそんな感じで落ち込んでいたのですがそのときの頭が重苦しいモヤで覆われる感覚が蘇ってきて、その度にまたああはなりたくないと焦り、焦るだけで空回りばかりしてその無力感が大きなストレスだった。何が原因か客観的に見られなくなっている上、やってもどうせ無駄ということを無意識に学習しているのか何をしても本当にダメだった。

見かねた友人が声をかけてくれて、客観的に私の状況を紐解いて助言をくれた。そもそも普段あまり人に相談ごとをしないためか、自分の問題が他人の手に渡っているという事実にすでに気が動転しそうになる。それでも開示してもいいかと思ったのは、信頼する彼女が助け舟を出してくれたからに他ならない。いつもありがとう(読んでくれているかはわからないが)!私は彼女の的確な意見をしどろもどろに受け取り、数週間かけて受け入れていった。仕事していて自分が思考停止しそうになる瞬間に、彼女の声が頭にこだまするので何度我にかえったか数知れない。その場で理解したつもりだった彼女の助言を、実は自分の手を動かし彼女の声がフラッシュバックする度だんだんと解っていった。今も試行錯誤している最中だけど、少しずつ自分を立て直していけている。

 

・本について

この2ヶ月は本をよく読みました(当社比)。本についてはそれぞれ別に書こうと思いますが、シンプルに楽しく読んで読書に火をつけてくれた本は「女ふたり、暮らしています。」でした。それから韓国文学やずっと読みたかったイ・ランさんのエッセイ「悲しくてかっこいい人」を読んだり。

 

・絵について

この2ヶ月は絵をよく描きました(当社比)。iPadと最低限の持ち物だけ持ってまあまあ遠くまで歩いてコーヒーを買って外でぼんやり絵を描いたり、絵を描くことが純粋に楽しかったです。あと、やっと自分好みの絵柄を自分の手で生み出せました。なかなか再現するのが難しいので練習です。。

 

・OFFになることの訓練

ずっと自分自身の課題に思っていることは自分はOFFが苦手だということだった。じゃあずっとONでいて生産的でいるの?と問われるとそうではなく、人間というものはOFFの時間を持つことができずONの状態を無為に続けると「生産的でないのに気は立っているだけのON状態」にとらわれる。私は割と昔からこの状態にハマりがちで、この不快な状態と付き合い続けるのはもうこりごろだったのだ。

だいぶ4月と5月はこの常時ON状態の疲労が溜まっていたらしく、解っているのに思うように動かない自分の頭と体にやきもきしながら過剰に敏感になりすぐ悲しんだり怒ったり感情の急降下を繰り返していた。4月5月のノートを読み返すと、自分がどう考えているのか、感じているのかを紐解こうともがいている様子が見て取れる。*

自分をOFFにするために、試したことや習慣にしたことを書き残しておく。

1-ストレッチ

アマヤドリさんのオンラインストレッチクラスを受けた。いつもアマヤドリさんのYoutubeの動画を見ていたのだけど、リアルタイムでやるとやっぱり適度な緊張感と集中ができてそれが良かった。あと、アマヤドリさんのしゃべりはゆるやかで流れが滞りない川のようで落ち着きます。ストレッチクラスを通して、凝り固まった体も頭もほぐしていける感じがする。6月も続けていくつもりです!

2-歩く

休日にiPad持ってしっかりめに散歩して、たまにどこかに座って絵を描いたり。平日も休憩の時に出歩いてみたり夜に長めに歩いたり。iPhone歩数計が3桁なんてことが1週間続かないように気をつかった。あと、部屋に篭って考えているくらいなら歩きながら考えている方がよっぽど心身ともに健康的だな...と思ったりする。個人的にいい思いつきは40%風呂、30%移動中、15%書き物、5%その他くらいの割合だと思う。

3-風呂

少し風呂の話をしたけど、湯船に浸かることが自分にとって一番のリラックス・リセット方法なので1週間のうち数日は湯船を張るように心がけた。つい準備が億劫になってしまうんだけど、入ると必ず最高で裏切らないのが風呂。風呂場の湯船のなかが私のセーフティゾーンなので、ここにいるときは何者も私を侵害できないという意識でいられる。この意識を挟むと、他人の望みを予測して自分を不要に消費していなかったかとか、本当は嫌だと思っていたのに自分の感覚に気がつかないふりをしていなかったかとかそういうことに気がつけたりする。

4-部屋の整備

GWを境に自宅のリビングを過ごしやすいように少し配置を変えた。作業するなら自室くらいだったんだけど、自室は普段在宅で仕事をしている場所なので無意識に仕事のプレッシャーを背後に感じたりしてあまりリラックスできなくなってしまった。本読んだり、書き物したり、お茶したりそういうことができる場所をリビングに作れたのでこれがかなり役に立っている。住環境、作業環境、OFFになれる環境づくりって大事だ。

5-生活、自律神経のリズムつくり

あと、日光を朝に浴びるとか朝ご飯を食べるとか、15分昼寝するとか自律神経を整えるらしいことをいろいろ試してみた。多分即効性のあるものではないけど、しばらく続けている。

 

そんな感じでゆるく改善を頑張っていたけど、かなりOFFスイッチを切り替えられるようになってきた。今はOFFするべきだなと判断したら、スッとタスクや不安に布をかぶせて一旦無いものとするような感覚。

ただ私がやったことはあくまで、OFFという選択肢を選ぶコンディションを整えていくものなんだと思う。OFF状態になっても根本的な性質が頭の中で頑固に「止まっていいのか」と繰り返してくる。そこで自分のコンディションが良ければ、ただそれを傍観して流す選択肢ができる。でも自分のコンディションが悪く、自分の足下が掬われないかと不安なときは強迫的にこの思考に取り憑かれてしまうので、そこにはまっていかないように選択肢を選べる余裕を自分に作っていかなくてはいけない。そのための余裕作りがセルフケアなのねと腑に落ちた2ヶ月だった。今後も続けていきたいですね。

 

変化といえばこのくらい。あと細かいことだと、ずっと後回しにしていた携帯キャリアの乗り換えとかNotionの整理とかそういうことに手をつけて偉かったです。(自分褒め太郎)

 

あと4・5月にあった特筆したいことと言えば、「コクヨ野外学習センター」。

品川に文房具メーカーのコクヨが“みんなのワーク&ライフ開放区”というコンセプトで「THE CAMPUS」という施設を作ったという話は聞いていた。

THE CAMPUSは、コクヨ株式会社が運営する「働く・暮らす」の実験場。元はオフィスビルだった建物の一部を開放し、どなたでもご利用いただけるパブリックエリアを新たに創設しました。

ABOUT|THE CAMPUS|ようこそ、みんなのワーク&ライフ開放区へ

この施設がどうも気になっていたんだけど、そもそもがオフィスビルということもあり平日しか開放されていないのでなかなか出向く機会がなかった。ましてやここ2ヶ月間はほとんど外出を避けていたので尚更だった。

結局このTHE CAMPUSには行けずじまいなのだが、そもそもコクヨ ワークスタイル研究所というプロジェクトがあるらしくこのサイトが最高にクール・・・。なんとなくこのwebデザインの系統みたいなものは掴めるし最近流行ってるよな、というのがわかるんだけど「ガントチャートそのまま見せます」というスタイルが潔くてかっけ〜〜!!って声に出して笑ってしまった。

WORKSTYLE RESEARCH LAB.|ワークスタイルケンキュウジョ.

 

余談ですが、雑誌のPOPEYEがWebサイト始めていて(多分今年の3月)あ!大手でもこのデザインのトレンド見られるようになっている。。。と思ったのでした。元々はヨーロッパとかのアート・カルチャー系のwebメディアで見られていたデザインな気がします。(webデザインについて未だペーペーなのでもし正解知ってたら教えてください。)

POPEYE Web

 

話が脱線しましたが、、このワークスタイル研究所というプロジェクトでどうやら「コクヨ野外学習センター」というPodcastをやっているようで、これを聞いてみたら本当に本当に面白かったのです。。

特に「働くことの人類学」というシリーズがお気に入りで、文化人類の視点から現代の日本人の「働く」という価値観をぶち壊しにやってくるんですよね。初めて聞いたとき、本当に目から鱗な価値観が飛び出てくるので爽快でした。基本的に在宅勤務で作業をしながら聞いていることが多かったのですが、まさに自分が働きながら自分にとって新しい「働く」の価値観をインプットしていくのは刺激的でしたね。。この豪快に固定観念をぶち壊される瞬間ってかなりのエンタメだと思うのですが、その点でこのPodcastは随一でした。人生コンテンツ(私の人生を作りあげるコンテンツ)認定です。また「働くことの人類学」シリーズ聞き直そう〜。

 

な、なげ〜。。もちろん本当に少しずつ書いていたからですがこれ書くのに2週間は費やしていて、4・5月のまとめのはずなのにもう6月も半ばをすぎてしまった。長くかかりすぎて、4・5月のざっくりした感想がもはや思い出せないのでこれで振り返り終了とする。6月分はもうちょっと建設的なまとめとか、次月の目標設定とかもしたい。頑張って、自分。

 

6月が終わると言えば、2021年も半分おわりそうなんですね。時間のすぎる早さはやっぱり年を重ねるごとに速度を増しているような気がします。子供の頃によく大人にそう言われて「そんな訳ないだろ」と思っていたけど、大人になるとあれは嘘ではないとわかる。残り半分切ったら2021年もあっという間。駆け抜けるように自分の人生追っかけていこう、とアバウトな下半期の意気込みを掲げて4・5月の振り返りを締めくくるとします。